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消化不良とは

食べたものは胃腸の運動や胃酸、消化酵素などによって消化され、吸収されやすい形になります。この胃腸の働きが低下して、膨満感、胸やけ、吐き気、食欲不振などさまざまな症状が慢性的に現れるのが消化不良です。

アーユルヴェーダでは、消化力のことを火に見立て、「消化の火」を意味する「アグニ」と呼びます。健康な人を指すとき、このアグニが正常であることが一つの条件となります。アグニは強すぎても弱すぎてもよくありません。そしてほとんどの病気の大本の原因が、この乱れた消化力なのです。

消化力が正常であれば、食べたものは消化され、必要な栄養素となり適切な場所に運ばれ、身体を養います。また不要なものは老廃物として体外に排出されます。ところが消化力が弱ると、消化し切れなかったものが「未消化物」として体に蓄積されてしまいます。この未消化物のことをアーユルヴェーダでは「アーマ」といいます。体内に蓄積されたアーマは、体の経路をつまらせ、本来ある様々な機能を阻害し、ついには病気を引き起こすことになります。

消化力は健康増進にはもちろん、病気の治療においても不可欠です。健康のために体に良いものを摂るのはもちろん大切ですが、よい食物や薬を摂っても、それが正しく消化されなければ、つまりそれを消化する力がなければ、毒になってしまうだけです。日々消化の火が正常に働いているか観察すること、そして消化不良の症状を感じたら早めに消化力を正常に戻すための工夫をすることを習慣にしたいものです。

自分でできること

※消化不良は症状によってヴァータ性、ピッタ性、カファ性に分けることができますが、

以下はどのタイプにも共通です。

●生活では…

  規則正しい生活をする

  適度な運動

  疲れすぎない

  白湯をこまめに飲む

 

●生活の中で避けるべきこと

  食事直後の入浴

  食事直後に寝ること

  昼寝

●自分でできるセルフケア

・ガンドゥーシャ(含嗽法) 

  温めたごま油を口に含み、15分ほど保持するアーユルヴェーダのうがいです。

  15分経ったら、ごま油を口から出し、軽くぬるま湯で口をゆすぎます。

●食事では…

【食事の仕方】  

  ゆっくり、よく噛んで食べる

  お腹が空いてから食べる(お腹が空かなければ1~2食抜いてみる)

  食事の15分前にショウガのスライスにレモンと岩塩をかけたものを食べる

  出来たての温かい食事をとる

  消化のよい食事を心がける

  食事に集中して食べる

【避けるべきこと】

  悪い食べ合わせ(例:牛乳と魚、牛乳と塩味、牛乳と酸味など)

  不規則な食事時間

  食べ過ぎ

  早食い

  だらだらといつまでも食べること

  間食

【食べたほうが良いもの】
  お粥・肉のスープ・野菜のスープ・キチュリ・緑豆・ショウガ

  火を通したリンゴ

  

【避けたほうが良いもの】

  肉類・魚介類・豆類(ムング豆は除く)・キノコ類・海藻類・刺激の強いもの

  (キムチ、唐辛子、しょっぱすぎるもの)・揚げ物全般・乳製品(チーズ、

  ヨーグルト)・小麦製品(パンや麺、クッキーなど)・冷たい飲食物・冷凍食品・

  インスタント食品・加工食品・スナック菓子

◆ヴァータが原因の消化不良の場合(膨満感、お腹が張る)

●生活では…

  温かいお風呂につかる

  心身の休息をとる

  楽しいことで心を和ませる

  感情的に強くゆさぶられるような怖い映画やニュースなどは避ける

  体を冷やさない

 

【食べたほうが良いもの】

  アスパラガス・オクラ・大根・かぶ・とうがん・加熱した玉ねぎ・ギー・ニンニク

  【スパイス】クミン・カルダモン・ヒング・フェンネル・黒コショウ・ナガコショウ・

  マスタードシード・ディル・アジョワン・シナモン・クローブ・ナツメグ

 

【避けたほうが良いもの】

  ジャガイモ・キャベツ・ブロッコリー・トマト・ナス・ナッツ類・ドライフルーツ

  【スパイス】唐辛子

 

◆ピッタが原因の消化不良の場合(酸っぱいゲップ、胸やけ)

●生活では…

  討論や競い合うなどイライラしたり熱くなったりすることを避ける

  心身の休息をとる

  長時間の空腹や過食に気をつける

  森林浴、月光浴、水辺の散歩

 

【食べたほうが良いもの】

  オクラ・カリフラワー・アスパラガス・ズッキーニ・ギー・火を通したリンゴ

  【スパイス】コリアンダー・クミン・サフラン・フェンネル・カルダモン・ターメリック

【避けたほうが良いもの】

  ニンジン・トマト・玉ねぎ・ニンニク・ナッツ類・酸味の強い果物・酢

  【スパイス】唐辛子・黒コショウ・クローブ

 

◆カファが原因の消化不良の場合(吐き気、お腹が重たい感じ)

●生活では…

  温かいお風呂につかる(少々熱めでもよい)

  積極的に体を動かす

  寝過ぎない

  スパイスを積極的に食事に取り入れる

 

【食べたほうが良いもの】

  ニンジン・カリフラワー・大根・カブ・アスパラガス・大麦

  【スパイス】クミン・ナガコショウ・黒コショウ・・マスタードシード・ターメリック・

  ヒング・フェンネル・カルダモン・シナモン・ナツメグ・クローブ

 

【避けたほうが良いもの】

  玉ねぎ・ジャガイモ・さつまいも・かぼちゃ・とろろいも・トマト・ナス・キュウリ・

  バナナ・油脂全般・甘いお菓子・ドライフルーツ・生野菜

※以上のようなことが一般的に消化不良の改善に勧められるセルフケアですが、

体質(プラクリティ)や原因によって異なってくる部分もありますので、
個々人に合わせた生活処方が大切になってきます。

トリートメント

自由診療・税込価格

原則として消化不良の場合、トリートメントよりも、まずは食事や生活法で消化力を正常に戻すようにします。

※個々人の体質や原因に応じて、必要であればトリートメントを行うこともあります。

・絹ガルシャナ(絹の手袋でこするドライマッサージ)

 

・ガルシャナ(薬草の粉で行うドライマッサージ)  ¥22,440.-

・シロダーラー(頭部にオイルを垂らす鎮静法) ¥15,840.-

  ストレスを和らげます。

 

・アヴァガーハ・スウェーダ(入浴発汗法)  ¥3,795.-

  体を温めることで血流・循環がよくなります。

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© 2019 ハタイクリニック アーユルヴェーダ・パンチャカルマ

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